大統領選でも使われているクラウド・ファンディング

今日は、3度目の大統領討論会。ロムニーが外交問題に疎いせいもあって、お互いの突っ込みが弱くて面白くなかった。討論会後に出た世論調査では、浮動票のオバマ支持が53%・・・微妙なところですね。

何としても、オバマに再選して欲しい! 私はアメリカの市民権がないので、投票できないのだけれど、去年、クラウド・ファンディングを始めてから、みなさんに支援をお願いするだけではダメで、自分も支援する気持ちをちゃんと伝えなくては、と思い立って、以来毎月10ドルづつオバマの選挙キャンペーンに寄付をしている。

アメリカに住んで25年にもなるけれど、選挙活動に寄付したのは、今回が初めて。その後メーリングリストに載ったので、毎日キャンペーン・オフィスからメッセージが届くようになった。そして、このメールが、実によく出来ているので、いつも感心して見ている。送るタイミング、送信者の名前、体裁、内容、全てシンプルながら、相当考えられたものであることがわかる。

例えば、さっきTVで討論会を見終わり、オバマが舞台裏に退場した、と思った瞬間に、メールが届いた。

しかも、題目が “Hey”ですよ。日本語に訳すと、こんな感じ。

「メグミ、(必ずファースト・ネームで、Dear とか、敬称もなし)、
あとは、君次第。4ドル出してよ(Please もなしの命令形)。それで勝とうぜ!」

その下に、$4~250までのレベルで、QUICK DONATEのリンク、最後に 「ありがとう、バラクより」

日本語にするとものすごく図々しくてイヤな感じに聞こえるかも知れないけど、英語の表現だと実に親しみやすく、友だちからメールをもらったような感覚。

うだうだと説明もせず、人々の心を一言でキャッチできるように、とても念入りに練っているはずなのに、そういう意図も全く見えない。(でもクラウド・ファンディングの経験者には、わかる!)送り主も、オバマ本人からで(最初このメールが届いた時は、本当に驚いた!)、大統領とか、選挙事務所とか、そんな言葉は一切なし。だから、普通のメールと思って開いてしまう。

送り主は、副大統領のジョー・バイデンのこともあるし、奥さんのミシェル、ビル・クリントン、時には、サラ・ジェシカ・パーカーのように、セレブから届くこともある。でも、いずれのメッセージも、同じようにシンプルで、軽くて、でもちょっとだけ心にひっかかる事をさらっと言っている。

さすがだなあ、と思う。誰が、どのように戦略を立てているのかわからないが、オバマの選挙運動スタッフは、まさにクラウド・ファンディングの極意をつかんでいるなあ、と感心する。

で、やっぱりこの軽い誘いに乗って私もするっと$4のボタンを押して寄付をした。今日の討論、オバマが頑張ってくれたから$4くらい寄付しなくては、ですよね。QUICK DONATEのボタンをワンクリックして、パスワードを入れて、それでおしまい。このネットのインフラの整い方もすばらしい。

ということで、アメリカのクラウド・ファンディングは、大統領選にまで使われている、というご報告でした。

3 thoughts on “大統領選でも使われているクラウド・ファンディング

  1. うーむ。クラウド・ファンディングというのがあるのですか。知らなかったー。いいですね、これ。それとオバマさんが再選されて、世界にとって実に良かった。
    佐々木さんは、あの映画を撮られた佐々木監督だったとは、今、知りました。佐々木さんのブログを要チェックリストに登録し、これから時々、拝見したいと思います。

  2. Pingback: 津田大介公式サイト | なぜ今、「データジャーナリズム」なのか?(津田大介の「メディアの現場」Vol.54 より)

  3. 昨日(1/7)テンポロジーセミナー(?)でお会いした栄井です。
    お話大変面白くお聞きしました。私も20歳の時(1983か4だと思います)インドを1か月ほど放浪したことがあります。入国はバンコク経由カルカッタ。バラナシ・ブダガヤ・サルナートなどを行きつ戻りつしながら、ニューデリーからカルカッタに戻るドミトリーの中で知り合ったお母さんと娘2人と同じコンパートメントになり、その一人とカルカッタの町を
    デートして映画を見たり、博物館にいったりしたことを思い出しました。当時のカルカッタも町の風景(バブージー!の子供の乞食も含め)やお話のお爺さんの件含め懐かしく拝聴致しました。本当に有難うございました。
    それと芽生が意外と(失礼)お美しいのにもちょっとびっくりしました。
    (どうせ跳ねっ返りのおばさんだろうと—これまた失礼)。
    2月にまた来日されるとの事。再会できたらいいななどと勝手に思っています。
    さらっとお話されていましたが、海外で仕事をするという事の大変さは、
    私もその後内装工事の会社で東南アジアに通算6年ほどおりましたので、
    サラリーマンとはいえ肌で体験していると思っています(佐藤さんとはとその時の「戦友」です。
    映画も含め諸々私にできることがあったら本当に微力ですがお手伝い致します。FB立ち上がったら、友達リストに入れて下さいね。
    環境問題といいますが、「地球にやさしく」とか「省エネ」という言葉が
    大嫌いです。人間が地球を支配している様な印象を受けるからです。
    長くなりそうなので、また。

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