水問題を扱ったちょっとコワいドキュメンタリー Last Call At The Oasis

2週間半の日本滞在を終えて、先週NYに戻りました。日本では、連日のミーティングでしたが、最終日に中目黒で見事満開の桜を見ることができて、シアワセな気分でNYへの帰路につきました。桜が「お疲れさま~」 と、慰労してくれてるようでした。

帰った直後のNYは東京よりもずっと寒かったのに、昨日と今日、気温が突然30度近くまであがって突然の真夏日。昨日は、時差ボケと暑さでぼーっとする頭を抱えて、フォード財団が主催するENVISION 2012 というイベントに参加しました。

そこで見たドキュメンタリー ”Last Call at the Oasis “は、時差ボケの私にも目が離せないほどスリリングな映画でした。
http://www.lastcallattheoasis.com/
テーマは、水の危機。水問題を扱ったドキュメンタリーは多くありますが、多くは途上国での水不足や水質汚染がテーマ。この映画は、意外にもアメリカが主な舞台になっています。

アメリカでは、生活していて水に問題があるなんて殆ど意識しません。だからこそものすごい勢いで水を消費するアメリカ人に、この映画を見て欲しかった、と監督は言います。地球上にこんなに水が溢れているのに、どうして水が不足するのか?と思うかも知れませんが、人間の生活に使える水は、地球に存在する水のわずか2% だそうです。海水を利用できないのか?と思いますが、海水を淡水に変えるには、多大なコストと燃料がかかります。砂漠の真ん中にあるラスべガスでは、あと数年で水が完全に枯渇するそうです。人口が増えて、水の消費量が増えて、使える水がものすごい勢いで減っているという現実。情報として何となくわかっていても映像で見せられた時のインパクトは大きかったです。

さらに、水の汚染も深刻です。工場廃棄物や化学物質による汚染、畜産動物の排泄物の汚染もさることながら、私たちが体内に取り入れている大量の薬物—抗生物質やホルモン剤などが自然界に大量に流れ込んでいて、こういう薬物は、浄化できないそうです。それを考えると、気軽に頭痛薬や風邪薬をのむのもためらいますよね。

映画を見終わった時は、無性にノドが乾くと同時に思わずトイレに行きたくなりました(笑)

ENVISION 2012 は、フォード財団と国連が協力して進めているドキュメンタリー映画のプロジェクトで、グローバルな問題を、映像を通じて啓蒙していこうという試みです。一企業が、ここまでドキュメンタリー映画にコミットして、国連も巻き込んで支援してくれるシステムは羨ましいですね。日本でも、ドキュメンタリー映画への理解がもっと広まって、企業も参加してこういう啓蒙活動にどんどん使われればいいなあと思います。

明日は、エディターのバーナディン•コリッシュと終日,続編の映画についての打ち合わせがあります。バーナディンは、NYから車で3時間ほど北へ行ったウッドストック(そうです、あの歴史的なウッドストックのコンサートがあった町です)に住んでいるので、彼女とのやりとりは、普段はスカイプか電話。実際に会ってミーティングするのは、今回で2度目です。最近、アメリカの映画監督と編集者は、このように遠距離で仕事をするケースが増えているようです。私にとっても初めての試みなので、どんなプロセスになるか楽しみ、と同時に少々不安。映画は、追加撮影もほぼ終えて、これから 本格的な編集作業に入ります。撮影したフッテージを全てリアルタイムで試写し終わり、明日映画の構成、ビジョンなどをブレインストーミングして決めていきます。

これからの3~4ヶ月で、いよいよ映画が形になって現れてきます。今後の進展は、また追ってご報告します。

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